扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(6/6日目)

扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(6/6日目)

日付

2019/08/09(金)

行程

剱沢キャンプ場(5:28) → 別山(6:46) → 真砂岳 (7:48)→ 富士ノ折立(8:49) → 大汝山(9:20) → 雄山(9:47) → 一ノ越(10:34-11:20) → 東一ノ越(12:06) → タンボ平 → ロッジくろよん(15:11) → 黒部ダム(15:37) → 扇沢(16:22) → 扇沢無料駐車場(16:32)

移動距離

約14km

ギャラリー

本文

朝5時、剱沢キャンプ場では、別山方面から涼しい風が吹き下ろしている。遠くにレンズ雲と思われる雲が発生しており、風の強く吹く一日となるのだろうか。 

天気が安定していれば、涼しく過ごしやすい一日となるかもしれない。

荷物を纏め、剱御前小屋方面へと進む。途中で別山方面への分岐が現れ、別山へと進む。道は、ザレた急登となる。見る見る高度は上がり、その内、剱御前小屋を眼下に望むようになる。

剱岳の横からは、雲の上に鹿島槍ヶ岳等の後立山の山々が連なっている。

稜線までは、日陰となっており程よく風もあり快適な登りだ。

朝方は山側にガスが発生しており、天候の悪化を心配していたが、ガスは晴れ、風も弱まる。

稜線に出てからは、太陽に向かって進むため暑い。

別山に到着すると、荷物を置き行動食を取った後、北東の展望台に足を運ぶ。

硯ヶ池の横を通り、ケルンのある終点に着くと、剱岳の展望が素晴らしい。カメラの望遠レンズで剱岳山頂を拡大してみると、数名の登山者が山頂に到着している様に見える。

別山へ戻り、真砂岳へと進む。一旦、鞍部まで下降し真砂岳へと登り返す。

行く手には、富士ノ折立、大汝山、雄山がそびえ立っており、澄み切った青い空に映える。

真砂岳を通り過ぎ、再度下りとなり、富士ノ折立への急登に備え、鞍部で休憩を取る。

鞍部から富士ノ折立までは、標高差150M程の登りとなるが、快調に高度を上げていく。そして、最後の急登をこなし、富士ノ折立への分岐が現れるので、荷物を降ろし、必要な物だけを持ち富士ノ折立へと移動する。

頂上は、やや混雑しているが、展望は最高である。剱岳の山頂は、目線の位置になる。富士ノ折立の頂点の標高は、剱岳と同様、2999Mである。

荷物を背負い、更に30分ほど進むと、大汝山に到着する。ここからは、燕岳、野口五郎岳、赤牛岳、水晶岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳等の黒部、穂高の山々が一望でき最高である。

更に25分ほど進むと、雄山に到着する。今回の旅の最後の山だ。

後は、黒部湖まで下るのみ。名残惜しいが、雄山を後にする。一ノ越までの下りは登山者で混雑しているが、登りと下りが別ルートになっていて、先が詰まる事はなかった。

一ノ越山荘で軽く食事をとる。青い空に巻雲が浮かんでおり、秋の様で清々しい。

しばらく、休憩を取った後、黒部湖へと下降を開始する。東一ノ越まで緩い下りとなるが、ハイマツや草の茂っているところは、暑い。斜面には、高山植物が多い。

45分ほどで東一ノ越に到着する。ここからは、全て下りとなるが暑さとの闘いになるだろう。案の定、草地地帯では日を遮るものは少なく非常に暑い。

沢で水分を補給し、少し休憩する。

重い荷物に耐え、ひたすら下り続ける。徐々に樹林帯になり、日が遮られ多少楽になるが、高度が下がるにつれ気温が上昇する。

黒部平駅を過ぎたあたりで行動食を取り休憩する。

そして、黒部の巨木が生える美しい森を抜け、一ノ越から3時間で、ロッジくろよんへ到着する。少し休憩しようと考えたが、温泉に入って汗を流したいので、休まず進むことにした。黒部ダムからは、トローリーバスに乗り扇沢へと到着する。

16:22に5日前に出発した、扇沢に戻り懐かしさを感じた。

少し下って、自分の車のある駐車場に到着。無事5泊6日の山旅を終えた。

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