扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(4/6日目)

扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(4/6日目)

日付

2019/08/07(水)

行程

五色ヶ原(5:05) → ザラ峠(5:51) → 獅子岳(7:22) → 鬼岳東面(8:22) → 龍王岳(9:26) → 浄土山(10:04) → 室堂山荘(11:00-16:11) → 雷鳥荘(16:46-17:16) → 雷鳥沢キャンプ場(17:30)

移動距離

約8km

ギャラリー

本文

五色ヶ原山荘のスタッフの話によれば、本日は天気が崩れる模様。 

準備を整え、5時に雷鳥沢方面へ向けて出発する。明日よりは風があるものの、今のところは、天気が崩れる兆しはない。

45分ほど歩き、ザラ峠に到着。ここからは、一気に登りになるため、水と食料を補給する。ザラ峠からは獅子岳を目指してひたすら登りとなるが、風があり、昨日よりは楽に進む事が出来る。

高度を上げるにつれ五色ヶ原山荘を下へと見下ろす様になる。

黙々と登り続け、無名ピークを巻く道を進むと、獅子岳山頂に到着する。山頂からは360°の展望があり、赤牛岳、薬師岳、黒部五郎岳、遠くには、燕岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳など、絶景を望むことが出来る。

今日も天気が良く厳しい日差しが照りつける。二つほど雪渓を通過するが、雪渓の規模は過去に訪れた時よりも大きい。

鬼岳の東面では、行く手に龍王岳の荒々しい東面が現れる。つづら折りとなった登山道を先へと進む。時折吹き抜ける涼しい風が心地よい。急登をやり過ごし、なだらかな斜面へと出る。浄土山へと続く道の途中に龍王岳山頂への分岐がある。そこへ荷物をデポし、龍王岳山頂へと登る。ここでも360°の絶景が望め、先ほどの急登の辛さが報われたようの思いになる。しばし山頂からの展望を楽しんだ後、荷物をデポした場所まで戻り、一ノ越への分岐まで進む。一ノ越まで下り食事でも取りたいところだが、まだ未踏となっている浄土山へと進む。浄土山から先は、高低差100メートルほどの急激な下りとなる。

展望台への分岐からさらに高低差200Mほど下ると室堂山荘へ到着する。

急激にガスが湧いてきており雷雨が発生しそうな状況だが、室堂山荘で食事をとりたいと思う。

まず、炭酸飲料で喉を潤し、喉の渇きを癒してから、食堂へ行き牛丼を注文する。ねぎが多めだが、久しぶりのまともな食事となった。

12時から風呂に入れるということなので、食後の休憩を取ってから入浴することとする。沢での行水を除いては、4日ぶりの風呂となるので非常に気持ちいい。湯の暖かさが疲れた体をほぐしてくれるようだ。

風呂から出ると外では雨は降っており次第に激しくなる。そのうち滝のような豪雨となり浄土山の方向から雷鳴が轟く。浄土山から下山する際に、多くの登山者とすれ違ったが、登山というより観光で来ている思われる軽装の人も多く見られ、苦慮された方も多かったに違いない。

スマホから気象レーダーによる降水強度分布を見ると薬師ヶ岳付近と立山付近で非常に強い雨が降っていることが確認できた。

小屋の談話室で小屋の親父と談笑をしたり、本を読んだりして夕立が止むのを待った。

1時間ほど経過して外に出ると、夕立は止んでおり青空が出ていた。

雷鳥沢キャンプ場へと出発するが外では涼しい風が吹いている。あっという間に雲は消えさっきの豪雨は嘘のようである。しかし日差しが強く照りつける太陽がじりじりと暑い。

雷鳥沢キャンプ場では、既に多くのテントが設営されている。

そろそろ腹が減ってきたので雷鳥荘に入り夕食をとることにする。夕食にはカレーを注文する。

その後、雷鳥沢野営場まで長い階段を降り、テントを設営し、本日は活動を終了する。

テントを設営した後は、雷鳥沢ヒュッテ行き、テラスで晩酌。暮れゆく立山連峰の山々を目の前に、絶好のロケーションで飲むビールは格別である。

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