扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(2/6日目)

扇沢から徒歩で剱岳を目指す6日間の山旅(2/6日目)

日付

2019/08/05(月)

行程

針ノ木小屋テント場(4時頃) → 蓮華岳(5:07) → 針ノ木小屋テント場(6時頃-7:35) → 針ノ木谷出会い(9:43) → 針ノ木谷(14:23)

移動距離

約9km

ギャラリー

本文

4時過ぎ、まだ暗い中ヘッドライトをつけて蓮華岳へと向かう。  

本日は、天気が良く風も穏やかだ。 最初の急登をやり過ごし、なだらかな斜面に着くと、あたりは、コマクサで覆われている。茶色い山肌に こまくさのピンク色が散りばめられており幻想的である。

ほどなくして山頂へ到着する。 山頂から北へ目をやると、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、南は槍ヶ岳、西は 立山連峰と雲海の上に様々な山が浮かんでいる。

テント場へ戻り、テントを撤収した後、黒部湖への 下降を開始する。

最初は草地やダケカンバ帯を下降する。山道の整備は 行き届いておらず歩き辛い。しばらく歩くと 涸沢の道になり、 大きな岩を降りることが多くなり、膝にくる。

日が昇ると共に気温も上昇し、暑さで体力を奪われる。

さらに先へと進むと、水が出てきて沢沿いを降りる。何度も渡渉したり、 ロープを頼りに下ったりしながら、 ようやく針ノ木谷出会いへと到着する。

ここからも渡渉の連続となるが、 靴を濡らさずに 渉れそうにない所では、 一旦靴を脱いだりと、悪路に加え進むのに時間かかる。

草いきれのする草地を抜けたり、日が照り返すガレ場を横断したり、とにかく暑く汗が止まらない。 しばらく進むと、沢から少し離れ高巻きの道となるが、 ガレ場に木が茂っているような場所を登山道が横切っており浮いた石や木の根っこに足を取られ体力を消耗する。

再び登山道と沢が交わるが、あまりの暑さに 服を脱いで沢へと入る。水は冷たいが、浴びれないほどでもない。 水に浸かって体をクールダウンするとともに、汗でびしょびしょの上着を洗濯した。

登山道へと戻り 再び渡渉を繰り返しながら 下降を続け、橋のある付近で本日の活動を終了する。

先行者が1名おり、話によると 五色ヶ原方面に 向かう計画であったが、登山靴の破損のため 計画を断念し、下山するとのことであった。 山や装備の事など色々な話を聞く事ができた。

低地でも谷間は、気温が16°程と涼しい。

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