カヤックフィッシングで使用するロッドの選び方

カヤックフィッシングで使用するロッドの選び方

はじめに

今回は、カヤックフィッシングで使用するロッド選びについて説明したいと思います。

カヤックフィッシングでは、色々な魚を釣る事が出来ますが、対象魚に合わせてロッドを揃えていくと、何本もロッドが必要になってしまうんですよね。

専用のロッドを使用した方が、釣りがしやすいのですが、カヤックでは荷物を載せるスペースは限られていますし、トラブル防止の観点からも、出来るだけ荷物は少ない方が良いでしょう。

できるだけ多くの釣りに使える、汎用的なロッドの選び方について考えてみたいと思います。

ロッドの選び方

カヤックフィッシングで狙える魚

2009年8月 イナダ、ソーダガツオ 千葉(南房総)にて

まず、ロッドを選ぶ前に、カヤックフィッシングでどの様な魚が釣れるのか、確認しておきましょう。

  • フラットフィッシュ…ヒラメ、マゴチ
  • 青物…イナダ、ワラサ、サバ、ソーダガツオ、シイラ
  • シーバス…シーバス、ヒラスズキ
  • イカ…アオリイカ、アカイカ、紋甲イカ
  • タイ…真鯛

上記に示した魚全てを対象にした場合、どの様なロッドを選べばよいでしょうか。

水深の違いで使用するロッドを絞る

大きく釣法を分類すると、浅場では、横の釣り(キャスティング)が適しています。一方、深場では、縦の釣り(ジギング)が適しています。例えば、40Mも水深がある海域で、沈下速度の遅い、プラグや軽量なジグを使っては、効率良く探る事はできません。もちろん、深場でも表層を探る場合は、プラグを使用したキャスティングの釣りになります。

したがって、ロッドは最低でもキャスティングロッドとジギングロットの 2本が必要になります。

ロッドと釣法、対象魚、水深を以下の表に纏めてみました。

この様に2本のロッドで多くの魚を対象としたカヤックフィッシングを始めることが可能です。

ロッドを選ぶ際の注意点

キャスティングロッドでもジギングロットでも余り「硬い物」、「重い物」はお勧めできません。

カヤックフィッシングでは、座ったままの不自由な体制でロッドを操作する為、硬く重いロッドでは非常に疲れます。

キャスティングロッドを選ぶ際のポイント

2010年6月 アオリイカ 千葉(南房総)にて

基本的に、硬めのシーバスロッドで問題ありません。

まず、疲れないことを優先すると、28g前後のジグをストレスなく投げられるロッドが良いと思います。

長さは8ft前後が良いと思いますが、おかっぱりでも兼用したいのであれば、9.6ft位までであれば、長すぎて扱いにくいと言った事は無いと思います。

青物が掛かった場合は、小型でも良く引くのでバットパワーが強いロッドが良いでしょう。

私の場合は、現在 シマノ DIALUNA XR B806ML を使用しています。 スペックは以下の通りです。

長さ: 8′6″/PE: 0.8号~2号/ルアーウエイト: 8g~32g

ジギングロッドを選ぶ際のポイント

オフショア用のジギングロッドで、60g前後のジグを弾かずストレスなくしゃくれるものが良いです。

60gのジグと言うと少し軽めですが、あまり引き重りを感じないので一日中ジグをしゃくっても疲労は少ないです。また、沈下速度については、水深50M前後の海域であれば、余りストレスを感じません。

ジグを着底させるまで少し時間がかかってしまいますが、水深100Mの海域でも問題無く釣りをすることが出来ます。

対象魚は、ワラサや真鯛等の引きの強い魚となるので、バットパワーの強いロッドをお勧めします。

私の場合は、tailwalk SEALS XC68 class120 を使用しています。スペックは以下の通りです。

長さ: 6′8″/PE: 20lb/ジグMAX: 130g

おわりに

2019年4月 真鯛 千葉(南房総)にて

以上、カヤックに積み込むロッドが、出来るだけ少ない本数で済むロッドの選び方についてお話させていただきました。

私は、上記の様に基本的にキャスティングロッドとジギングロッドの2本をカヤックに積んで海に出ることが多いです。

しかし、釣りが好きだといろんな理由で結局道具が増えちゃうんですよね(笑)

私自身、もっと強いロッドが欲しいとか、ベイトロッドも試してみたいと言った欲求が生まれ、現在も道具が増加中です(爆)

☆今回紹介したロッドを実際に使用した釣行のレポート。

☆シーアンカーを使用したカヤックの操船方法の紹介。