千葉(南房総)の海でカヤックフィッシング(フグ地獄)

概要
2019年7月。千葉県、浜田漁港の沖合へ ARFEQ(アルフェック)ボイジャー460T で出廷。マゴチ50cmUP、ソーダガツオ等を釣り上げた釣行の記録。
はじめに
この時期は、海水温が上昇すると共に浅場にイナダやシイラ、サバ、ソーダガツオなどの回遊魚が回ってくる時期である。今回は、水深が20M付近の比較的浅い海域で、キャスティングのジギング中心に青物を狙ってみたい。
前回は、魚探に魚の気配がある割に貧果となってしまったので、ルアーのカラーや種類、リールの巻きスピードを色々試しながらヒットパーターンを探っていきたいと思う。
今までは、30g程度でナチュラルカラーのジグを多用していたが、ピンクやグリーンゴールド、レッドゴールドを用意した。カラーローテーションをしながら、反応を確認してみたい。
また、初めての試みとして、30gのスロージグも用意。青物には、メタルジグの早巻き(ショートピッチジャーク)で結果を出すことが多かったが、スロージギングも試してみたいと思う。
レポート
期間
2019/07/20(土) ~ 2019/07/21(日)
場所
カヤック
ARFEQ(アルフェック)ボイジャー460T
1日目
コンディション
- 天気…曇り、時々雨
- 気温…26℃
- 風…北東の風弱め
- 海況…うねり有り、前日の雨で浅場では濁りが有る
- 水温…24.5℃
タックル
- ロッド(SHIMANO DIALUNA XR B806ML)、リール(SHIMANO Metanium Mg7)
- ロッド(SHIMANO グラップラー S73ML)、リール(SHIMANO BIOMASTER SW4000XG)
- ロッド(tailwalk SEALS XC68 class120)、リール(SHIMANO OCEA JIGGER 1000HG)
- ミノー(デュエル ヘビーシンキングミノー 26g ゴーストパールピンクイワシ)等
- メタルジグ(ダイワ サムライジグ 30g)
- メタルジグ(ダイワ サムライジグ スロー 30g)
記事
気候は、梅雨真っ只中と言った感じで、湿った空気が体に纏わりつく。空は、低い雲で覆われており、時折雨がぱらついている。

準備を整え海へ漕ぎ出す。DIALUNA XR B806ML にはミノー、グラップラー S73ML には、メタルジグをセット。tailwalk SEALS XC68 は、トローリング用とし、フローティングミノーをセットし、ラインを50Mほど出し、カヤックを漕ぎ進める。

魚探からは、魚の気配は乏しく、前回の様にベイトの反応で画面が真っ赤になることは無い。
まずは、15M付近で実釣開始。スロージグのグリーンゴールドを海底まで落とし、ワンピッチでゆっくりしゃくり上げる。
ゴツゴツっと反応があり、何かがヒット。リールを巻くと軽い手ごたえで魚は小さいようだ。上がってきたのは、フグである。
底付近に魚の反応があるので、もう一度ジグをそこまで落とし、スローピッチでしゃくってみる。何度か探ってみると、またヒット。しかし、これも小さそうだ。上がってきたのは、ショゴ(カンパチの幼魚)がダブルヒットで上がってきた。

水深20Mラインまでカヤックを漕ぎ進める。海底付近に魚の反応がある。

スロージグで探っていると、底付近で何かがヒット。魚は小さいようで難なく上がって来る。上がってきたのは、又フグ。

更に、スロージグで探るが上がってくるのは、フグばかり。

どうやら、底付近の魚影はほとんどフグの様だ。ルアーに反応が良くフックにしっかりかかっている。
しかし、今回釣りたいのは青物。通常のタイプのジグを海底まで落とし、ただ巻きしたり、ワンピッチでアクションを付けたり、早巻きしたりと色々試すが反応は無い。
この海域には、シーバスもいるだろうとミノーも試してみるが、これにも反応は無い。
あっという間に時間は経ち、撤収しなければいけない時間が近づいてくる。
撤収の為カヤックを岸へと漕ぎ進めるが、あきらめきれず時折カヤックを止めてミノーをキャストしながら戻る。
水深10Mラインでミノーをキャストし、海底まで沈め軽くロッドをあおりながらゆっくりリールを巻き、辺りを探っていると、海底から少しミノーを巻きあげたところで、ロッドが重くなる。リールがほとんど巻けない。根掛かりか?ゴミが引っ掛かったか?海底は砂地なので、根掛かりすることは無いはずなのだが。しばらく、ロッドに重みが乗っていたが、全く生命反応はなく、その内にフックが外れロッドが軽くなる。海底の海藻を拾ってこのような手応えを感じることはあるのだが、それにしても重い。
もう一度、風上に移動し、シンキングミノーで海底から中層付近を探る。そうすると、再びロッドが重くなる。また生命反応は全くない。しかし、少し巻ける。何かがヒットしているようだ。シーバスは、ルアーに掛かっても、釣られている事がわからないのか、最初は全く引かないことがある。魚が掛かっていると確信し、ためらわずにリールを巻く。すると、魚信が。表層に上がってくると、時折海底に突っ込む強い引きが起きる。
そして、上がってきたのは、マゴチ(52cm)であった。


時刻は、18時。空は薄暗く、海中も暗くなりつつある状況で、少しクリアな、ドピンクのミノー( ヘビーシンキングミノー 26g ゴーストパールピンクイワシ )のアピール力が効いたのかもしれない。
鮮度を保つため、神経締めにしてキープ(LUMICA 神経締めセットが便利)。本日は納竿とする。
2日目
コンディション
- 天気…曇り
- 気温…26℃
- 風…南東の風弱め
- 海況…うねり無し、前日の雨で浅場では濁りが有る
- 水温…24.5℃
タックル
- ロッド(SHIMANO DIALUNA XR B806ML)、リール(SHIMANO Metanium Mg7)
- ロッド(SHIMANO グラップラー S73ML)、リール(SHIMANO BIOMASTER SW4000XG)
- ロッド(tailwalk SEALS XC68 class120)、リール(SHIMANO OCEA JIGGER 1000HG)
- ミノー(デュエル ヘビーシンキングミノー 26g ゴーストパールピンクイワシ)
- メタルジグ(ダイワ サムライジグ 30g)
- メタルジグ(ダイワ サムライジグ スロー 30g)
記事
昨日は、うねりが少しあったが、本日は、うねりは無く、風も穏やかである。

本日も、水深15Mラインから実釣開始。スロージグをキャストする。
しかし、なかなか底が取れない。リールを巻いてみると、魚信があり、フォールで何かがヒットしたようだ。あまり大きくはなさそうだが、勢いのある青物の引き!上がってきたのは、35cm程度のソーダガツオである。

その後、あとは続かず。少しずつ沖へ漕ぎ進め、スロージグで辺りを探るが、ヒットするのは、フグばかりで昨日と同じ状況である。
青物は、浅場にいないようなので思い切って沖へと移動することにする。水深70Mの駆け上がりで底付近をジグでしゃくりつつ、ミノーをキャストし表層も探る。
この海域には、釣り船や、ゴムボートの釣り師が多く出ていた。

しばらく釣りを続けていると、かなり大きいシイラがカヤックの下をくぐって行く。慌ててミノーをキャストすると。着水音に反応したのか、少し離れたところでジャンプ。何度か、ミノーをキャストするもヒットすることは無く、チェースすら無いので、相当スレている様だ。
見切りをつけ、カヤックを出廷場所に進める。また、水深20Mより浅い海域に戻り、あたりを探る。
シンキングミノーやバイブレーションを使い底から中層を探るが、掛かってくるのは、やはりフグばかりである。
ルアーを海底まで落とし、軽いワンピッチでリールを巻き、カーブフォールで落とすと、コンコンと当たりがあり、少しアクションを付けるとフグが食ってくる。
狙った通りに釣れるので面白みはあるが、持ち帰りもしないのに傷つけてしまってはかわいそうなので、やや不完全燃焼気味ではあるが、納竿とする。
おわりに
今回の海は、ベイトが少ない様で、海鳥もほとんど飛んでいなかった。青物もまだ少ないようなので、これから魚が回遊してくる事に期待したい。
今回は、スロージグに初挑戦したが、ほとんどフグではあったものの、魚の反応は良く、釣果アップの可能性を感じた。また、ジグを操作することが疲れないのが良い。キャスティングのスロージグだけではなく、バーチカルなスロージグにも挑戦したい。
尚、今回釣れたフグについてだが、帰宅後に調べたところシロサバフグと言う毒のない種類である事がわかり、リリースしたことを後悔することになった。しかし、シロサバフグに見た目がそっくりなドクサバフグと言う種類があり注意が必要だ。
また、マゴチは過去に生餌(シロギス)で釣った事があるが、初めてミノーで釣ることが出来た。これからは、バイブレーションやワーム等も試してみたいと思う。
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