キャンプで使える軽量なクッカーの比較と選び方

キャンプで使える軽量なクッカーの比較と選び方

はじめに

各社からキャンプ用の軽量なクッカーが販売されていますが、選択肢が多すぎて、どの製品を選んでいいか迷っている方も多くおられると思います。

私は、スノーピークのチタントレックを長らく使用していますが、改めて他の製品と比較しすると共に、製品の選び方を参考程度に紹介したいと思います。

スノーピーク チタントレックの紹介記事はこちら。

クッカーの比較

今回は、EPIgas、PRIMUS、UNIFLAME、mont-bell、EVERNEWから販売されている33製品をピックアップしました。主に容量と重量のカタログスペックに関する比較を行いたいと思います。

主要メーカーのクッカー一覧

クッカー

メーカー別で比較するとEPIgasとEVERNEWの製品が他のメーカーより軽さを追求する傾向があり、この2社は容量当たりの重さで平均の0.17gを大幅に下回っています。

クッカーを選ぶ上で考慮すべきポイントとは?

材質の違い

今回は、アルミ製、チタン製の製品を比較の対象としています。チタンは、アルミに比べて熱伝導が悪い傾向があり、ストーブの火が当たっている部分が極端に熱くなる傾向があるようです。その為、チタン製のクッカーは焦げ付きやすいと言われていますが、基本的に軽量なクッカーは、アルミ製でもチタン製でもなべ底は、かなり薄く素材による大差はないと思います。と言うのも、以前、キャンプ用のステンレス製のフライパンを使用して肉を焼いたことがありますが、その時は、やや厚みのあるステンレスだったので、焦げる心配は無いと、火加減の調整を怠った所、あっという間に焦げ付いてしまったということがありました。

コーティングの有無

焦げ付きにくさ、掃除のしやすさを考えると、鍋の内部をコーティングされている製品が良いと思います。しかし、私の場合は、コーティングは、使っている内にはがれてしまう物と考え、コーティングが無いものを使用しています。

持ち手のシリコンチューブの有無

持ち手がシリコンチューブで覆われているものであれば、持ち手が熱くならず、調理中の扱いが楽になると思います。しかし、不用意に加熱した場合、溶けてしまうことがあるようです。溶けてしまっては、交換も難しそうなので、私は、シリコンチューブが無いものを使用し、調理の際は、綿製の軍手を着用しています。

蓋の形状

クッカーには、蓋もフライパンもしくは、器として使用できるものがあります。スープを作ったり、少し湯を沸かしたり、また皿として使用できるので便利です。

また、蓋を器として使用できるクッカーで、本体の経よりも蓋の経が大きいものは、コメを炊いた場合等、蓋からしずくがこぼれる場合があります。

スノーピークのトレックシリーズはこのタイプです。

最低容量(ソロハイカーの場合)

チタントレック900は、600mlの水を入れても、縁まで4cm程の高さがあり、食材を投入して調理するのに十分な容量があります。水を摺り切りいっぱいまで入れると、1000mlほど入ります。

山に行った場合は、1.5玉のラーメンを作りますが、容量に不足を感じることはありません。さらに、フタを食器として使える点も重宝しています。

パスタやそうめんをゆでる際にも十分な容量があり、900mlあれば十分だと思います。

軽量なクッカーを使いたい場合

容量当たりの重量が平均の0.17g以下で、蓋を食器として使用『 できる』製品。


容量当たりの重量が平均の0.17g以下で、蓋を食器として使用『できない』製品。

焦げ付きしにくいコーティングされているクッカーを使いたい場合

おわりに

以上、登山でも携行できる軽量なクッカーについてまとめてみました。

重さや、容量に加え、蓋の形状や、蓋のかみ合わせ、コーティングの有無、持ち手のシリコンチューブの有無など、使用条件や好みに合わせて最適な製品を選択して頂ければと思います。