MSR ウィスパーライトインターナショナル を5年使用した感想と製品の特長をご紹介!

MSR ウィスパーライトインターナショナル を5年使用した感想と製品の特長をご紹介!

はじめに

以前に、MSR ドラゴンフライを購入し、しばらく使用しているが、火力の微調整出来、調子が良い。ガソリンストーブは、寒冷地でも火力が落ちない事が分かった。

ドラゴンフライの紹介は、以下の記事に記載。

『MSR ドラゴンフライ を6年使用した感想と、キャンプでガソリンストーブを使用する理由についてご紹介!』

ただし、ドラゴンフライは、燃焼音が大きく、人が密集するキャンプ場では、音が気になる場合がある。特に登山では、早出、早着きが鉄則になっていて、就寝時間が早い為、日がくれてから騒音をたてる事は、敬遠される。

そこで、燃焼音が小さなストーブの購入を検討する事となった。

SOTOのMUKAストーブを候補に検討したが、燃焼ボトルを流用したいので、MSRの製品から選択する事とした。

MSRのガソリンストーブには、ドラゴンフライ以外にもいくつか種類があり、ウィスパーライトインターナショナルが燃焼音が静かと言う点で評判が高い事が分かり、購入する事とした。

3年ほど使用しているが、評判通り燃焼音が静かで、火力が強い点が良く、ガソリンストーブを検討している方に、紹介したい。

2015年2月 八丈島にて

MSR ウィスパーライトインターナショナル の紹介

特徴

ウィスパーライトインターナショナルは、燃焼ボトルとストーブ本体が分離した構造のガソリンストーブであり、MSRのガソリンストーブの中では、燃焼音が小さい事が特徴である。燃料は、ホワイトガソリンと無鉛ガソリンが使用できる。ジェット(製品に付属)を交換すると灯油も使用できる。また、折り畳みが出来る風防とシートが付属する。

ジェネレーターに詰まりが発生しないように、基本的には、ホワイトガソリンのみで使用している。

別途、専用の燃料ボトルを用意する必要がある。

点火方法

  1. 燃料を別売の専用ボトルに入れる。規定されている量を超えないように注意する。
  2. 付属のポンプのバルブが閉まっていることを確認する。
  3. ポンプをボトルにねじ込み、しっかり装着する。ボトルを横にして、燃料の漏れがないか、確認する。
  4. ポンピングを30回位行い、燃料ボトルを加圧する。ポンプは、プラスチックなので、余り勢い良くポンピングしない方が良いだろう。
  5. ストーブ本体とポンプを連結する。
  6. 平らな場所に置く。
  7. ストーブ本体に、アルコールをかけ、点火し、プレヒートをする。火が消えるまで待つ。マニュアルの手順では、燃料を少し出して着火しプレヒートを行う。その場合、黒煙があがり、ガソリンを燃やした匂いが出るので、テントの中では、厳しいだろう。ストーブ本体もすすで汚れる。
  8. ストーブ本体のバルブを一回転開く。
  9. 20秒位立つと、シューっと音がして、気化した燃料がストーブ本体から出てくるので、点火する。
  10. 青い炎が上がり、勢い良く燃焼する。青い炎で、完全燃焼している状態であれば、煙や臭いはない。
アルコールでプレヒート中
燃焼中

良い点

  • 燃焼音が静かである点。
  • バーナーの面積が広く、火力が強い。ガソリンを燃料にしているので、寒冷地でも火力が落ちない。

悪い点

火力の調整が難しい点。

ウィスパーライトインターナショナルには、火力を調製するバルブが、ポンプ側に1つ付いていている。

強火にしたり、弱火にしたりと火力を調整することは可能であるが、とろ火にすることが難しく、操作に慣れるまでは、吹きこぼれを起こしてしまう事が良くあった。

また、バルブとストーブ本体が離れている為か、バルブの操作と火力の強さにタイムラグが発生し、操作が難しい。

とろ火にするには、バルブはほとんど閉じた状態にする必要があるが、その様な状態にすると、赤い炎が出て不完全燃焼気味になり、ガソリンが燃えるにおいが気になる。

2015年8月 岳沢ヒュッテのテント場にて

注意点

ガソリンストーブを使用する場合は、火をつける直前に、ガソリンの漏れがないかを、触って、嗅いで、慎重に確認したい。

利用シーン

ウィスパーライトインターナショナルが活躍するのは、以下のような状況ではないだろうか。

  • キャンプ回数が多い(燃料費を低く抑えたい)。
  • 気温が10℃以下になる場所(季節)でキャンプをする。
  • 長時間煮込む料理や、微妙な火加減が必要な料理をしない。
2014年11月 塩見岳へ向けた登山の道中
2014年11月 水作りに大活躍

おわりに

MSRのドラゴンフライは、ガスストーブの様に火力調整が出来、かなり気に入っていたのだが、特に山では、燃焼音が静かであることも重要である事が分かり、今では、ウィスパーライトインターナショナルの方が、出番が多くなって来た様に思う。

火力が強くて、最初は吹きこぼしていた事が良くあったが、慣れてくると次第に思い通りに操作できる様になった。

以上、ガソリンストーブを検討している方にこの記事を参考にしていただければ幸いである。